暗号通貨に興味がある人なら一度は耳にしたことがあるかもしれません。でも、「本当に価値があるの?」「怪しくない?」と疑問に思う人も多いはず。
僕も最初はそうだったので、できるだけ客観的に調べてみました。Pi Networkの世界を一緒に覗いてみましょう!
Pi Networkの基本:スマホでマイニングってどういうこと?
Pi Networkは、2019年にスタンフォード大学の卒業生たち(Nicolas KokkalisやChengdiao Fanら)が立ち上げたプロジェクトで、「スマホで暗号通貨をマイニングできる」というのが特徴です。
と例えばビットコインだと、高性能なコンピュータや専用のマシンを使って膨大な計算を行い、報酬として新規コインを得る「Proof of Work(PoW)」が使われています。それに対してPi Networkでは、「Stellar Consensus Protocol(SCP)」いう異なる仕組みを採用。これは、ノード同士の合意によってネットワークの状態を維持するもので、電力消費が少なく、スマホのバッテリーを大量に使うこともありません。
Piのマイニングは、実際にはアプリを開いて1日1回ボタンを押すだけでPiコインを獲得するというシンプルな仕組みになっています。これは厳密には「マイニング」というより、ネットワークへの参加証明に基づくインセンティブに近いです。
現在Bitgetなどの取引所にも上場済みです。
Pi Networkの発行枚数:どれくらい流通するのか?
総発行枚数とマイニング設計
Pi Networkの総発行枚数は最大1000億Piとされています。ただし、そのすべてが流通するわけではなく、主に以下のような分配が行われます。
- 80%(約800億Pi):コミュニティ向け(ユーザーのマイニング報酬、エコシステム内の流通)
- 20%(約200億Pi):開発チーム、財団、運営コスト


Pi Networkでは、採掘可能な総量が事前に設定されているものの、発行スケジュールは段階的に減少する設計になっています。これは、ビットコインの「半減期」に似たコンセプトですが、よりソフトな形で新規供給を減らしていくイメージです。
初期流通枚数とマイニング報酬の推移
Piコインは、初期の段階では比較的多くのコインをマイニングできましたが、2022年12月以降、マイニング報酬が徐々に減少しています。これは、参加者の増加とともに報酬率が下がる仕組みが採用されているためです。
- 2019年〜2020年:1時間あたり0.8 Pi
- 2021年〜2022年:0.2〜0.4 Pi(段階的に減少)
- 2023年以降:0.1 Pi以下(新規参加者の増加により減少)
実際に僕がマイニングできる枚数は1時間あたり0.01Piにまで減少してしまっています。
現在では、ネットワークの成長に伴い、新規発行量が制限されるため、新規ユーザーのマイニング効率は初期よりもかなり低いです。
どうやって始めるの?Pi Networkの参加方法
とはいえ、スマホでタップするだけでマイニングできるPi Networkに参加してみたいですよね!?
- アプリをダウンロード(iOS / Android)
- 招待コードを入力して登録
- 1日1回アプリを開いて「マイニング」ボタンを押すだけ
マイニングへの参加はこれだけです。
マイニング分を引き出すのであれば、KYCを行いメインネットへ移行する必要があります。
また、「マルチ商法っぽい」と批判される原因が、セキュリティサークルという仕組みです。信頼できるユーザー同士を追加することでボーナスが得られる点があげられます。
Piコインの価値はあるのか?現在の市場状況
2025年2月記事作成時点でのPi価格は300円越え
2025年2月26日時点で、Pi Networkは「オープン・メイン・ネット」に移行し、外部との取引が可能になりました。
実際、マイニング分をメインネットに移行し、Bitgetへ送金後、売却することが出来ました。
ただし、Pi Networkの公式チームは「まだ完全に安定していないため注意が必要」と発表しています。
またbybitによるとCEOが中国警察の報告書から詐欺の疑いがある通貨は上場させないと発言し、今後上場は無さそうですね。
しかし、実際にはPinetwork自体は詐欺ではなく、その名前を使ったり関係会社を装って騙そうとする者に対しての報告書でした。


他取引所である、bitgetは伝説級トークン上場!と、Xでポストしていましたので、取引所によっても賛否両論あるトークンだと感じました。
Piの流通量
Pi Networkでは、これまで「閉鎖型ネットワーク」での取引しかできませんでしたが、2025年2月に「オープン・メイン・ネット」が開始され、一部のPiが市場に流通し始めています。ただし、流通量の大部分はまだ「ロック」された状態で、完全に解放される時期は未定です。
Pi Networkのメリットと懸念点
メリット
- 参入障壁は低い:スマホアプリで簡単に始められる
- 電力消費が少ない:従来のPoWとは異なり、スマホのバッテリーをほとんど使わない
- 将来のエコシステムに期待:Piを使った決済システムやサービスが広がる可能性
懸念点
- マルチ商法の疑惑:招待制の仕組みや信頼できるユーザーのみを追加する、セキュリティサークルでボーナスがもらえる点が「ネットワークビジネス」的に見える
- KYCの不透明性:本人確認(KYC)データの扱いが不明瞭
- 実需の不確定性:今後のエコシステム次第
Piの未来は?これからどうなるのか
Pi Networkの未来はまだ不透明です。
- 成功する可能性:Piが本格的に流通し、商業利用が進めば、新たなデジタル経済圏が生まれるかもしれません。
- リスク:ユーザーの関心が薄れたり、エコシステムが発展しなければ、価値が下がる可能性もあります。
正直なところ、Pi Networkだけではありませんが、最終的な判断は各自身が決めることで一概には言えません。
ただ、マイニング自体は無料で始められるため、「とりあえず参加しておく」のはアリかもしれません。
まとめ:Pi Networkは可能性と不確実性が共存するプロジェクト
Pi Networkは、スマホで簡単にマイニングできるユニークなプロジェクトで、メインネット開始でBitgetやOKXに上場し一歩前進しました。
将来のエコシステム次第では、価値が大きく変動する可能性あります。
結局のところ、Pi Networkに投資するかどうかはあなた次第です。興味があるなら、リスクを理解した上で少し試してみてもいいかもしれませんね。